測定物の内径面(穴)を本機のエアー軸に入れて簡単に高精度振れ測定。 非接触で傷、塵の誤差もありません。
ワークの内径面は、本機のエアー軸からの気体膜で支持されます。 この為、右図の様な両センタでの振れ測定法のテーパピンは不要になります。 (ワークをセットするとスイッチが入りエアーが出ます。)
両センタとテーパピンの振れ測定法では、ピンの当たり傷の影響などもあり精度を高めるのは困難でした。 本測定器では、適正なクリアランスの剛性を持つ気体膜でワーク内径面を支持する為、高精度の回転振れで簡単に測定できます。 また、ワークと軸は非接触で支持され、極めて軽いトルクで回ります。 尚、供給するエアーは通常の空気圧力で十分です。
歯車の歯溝振れ測定にも適しています。 オプションで歯溝振れ同心マスターと所定の径の測定球先端子により歯車のOBD寸法も同時に確認ができます。
・軸ホルダにエアー軸を取付 ・左右位置をステージ送りねじで調整しレバーで固定 ・高さ位置も調整ノブで固定 ・感知レバーが働くように調整しノブで固定
右図のマスタは、外径寸法と、外径の同心度(中央穴基準)、中央穴の内径等が精度良く作られており、これを基準とし、歯車の歯溝振れとOBDを同時に測定する為の物です。 (外径はOBD寸法であり、測定した歯溝振れ値がOBD寸法公差範囲の半分か否かによる判別)
・本機種は測定対象物の内径を基準とし回転させますが、外径を保持して回転させる事も原理的に可能です。 ・内径が完全な円でない形状、例えば右図の様に円弧が不連続な形状でも、保持する方法を工夫する事でそれらの円弧を基準として、本機種とは違う原理で回転させる事ができます。 詳しくはお問い合わせ下さい。