菊池製作所 TEL:0296-44-2158
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測定機器 FAQ (よくあるご質問)


Q:測定するワークの肉厚が薄く変形の心配があるので、測定力を低くできないか?
A:現在、横型の機種の低測定力オプションで対応させて頂いております。
 横型内径比較測定機のページで測定力の例図をご覧頂く事ができます。
 このオプション-SPD2-LSは、測定力を一番抑えたオプション(SPD2)と再現性向上の物(LS)で、他には標準より測定力を抑えたオプション(SPD)があります。
 尚、SPD2オプションにもなると駆動力も弱くなりますので、安定した測定の為にLSオプションと併せる型式としております。
 また、横型外径測定機についても、測定力を抑えたオプションで対応させて頂いております。

Q:長く使用する為にはどのような点に注意したらよいか?
A:現在、オーバーホール等で多くみられるのが転がり案内部の動作不具合です。
 この部分の摩耗を抑えるためにグリースによる潤滑で転がり接触面に油膜を生じるようにしていますが、細かい切粉等の混入や、ワークに付着している切削液等の侵入でグリースが不足、劣化等してしまい、摩耗も進行する等で動作が悪くなる事があります。
 異物の混入等は、内径、横型内外径比較測定機 オプション 防塵性-Z,-ZZでも予防できますのでご検討下さい。
 更に、ワークに切削液等が付着している場合は、できれば一度ウエスに置く等して油を拭いてから測定して下さい。
 グリースは、常温での転がり軸受(案内)に適したちょう度番号が2号の物を封入しています。
 また、転がり案内用潤滑油の必要粘度から、基油の粘度が十分な物で、酸化安定性、極圧性及び付着性が良く、更には反応被膜による固体潤滑剤と成る物を選んでいます。
 (ちょう度はグリースの柔らかさを示す値で、ちょう度番号が1号の物は低温用、3号は高温用等となっている)
 グリースの補充は、弊社のオーバーホールによる事をお勧めしますが、推奨の物を小さなヘラ等でスライドする部品(摺動体)の上方から転がり案内部分に入れて下さい。
 尚、平成27年7月出荷分からは封入グリースを変更しており、これと同種のスプレータイプの次の物があります。(スミプレックスMPスプレー(住鉱潤滑剤、420ml))
 これにより、細いノズルで隙間から補充ができますが、スプレータイプの粘性は低いので短期応急的な保守とお考え下さい。

Q:UK-100で測定子J104は使用できるか?
A:測定子J104は、K-100で使用できますが、UK-100の場合は前面に移動間座があり、J104は突き出しも短い測定子なので、これにむぐってしまい、測定できません。
 J103ですと、UK-100に取り付けた場合、移動間座の前面より最大2mm程出ます。
 また詳しくは、測定子オプション品のカタログで、測定子毎に、寸法図に移動間座の下限位置(*印のところの線)を表しており、UK-100の場合の測定子の使用の可否がおわかりになると思います。

Q:海外に製品を持っていきたいが、輸出貿易管理令の別表第1に該当するのか?
A:標準の仕様の場合には、輸出貿易管理令(輸出令)別表第一及び外国為替令別表の規定に基づき貨物又は技術を定める省令(貨物省令)に該当しません。
 税関等で当製品のカタログ等を用いて説明して頂ければ問題は無いものと思われますが、非該当証明書がご入用な場合には有料にてご用意致しますので、詳しくはお問い合わせください。
 但し、キャッチオール規制(2002年4月1日施行)では16項規制対象品となります。

(キャッチオール規制:原則全ての貨物・技術が対象、大量破壊兵器等の開発等に用いられるおそれがある場合の輸出規制の総称)

Q:K-100とUK-100では、どこが違うのか?
A:両者では、まず、標準付属測定子が異なります。
 更に大きな違いは、UK-100には前面に測定深さを変える事ができる"移動間座"がついています。
 UK-100は、K-100の前面に移動間座を付加した物で、他は殆ど同じです。

Q:海外へ測定機を持っていきたいが、英文のドキュメントは用意できるのか?
A:日本語と英文の取扱説明書を製品に添付しております。
 十数年前までは日本語のみでしたので、ご入用の場合はお問い合わせ下さい。

Q:デモ機はあるか?
A:御座いますのでお問い合わせ下さい。
 貸し出し期間は恐れ入りますが、2週間程度でお願いできればと考えております。

Q:J101等の測定子の取り付けてある鋼球は、どんな等級の物を使っているのか?
A:測定子の取付球は、JISの等級28より上級の物を使用しております。
 標準品とは異なる直径の球や位置、また耐摩耗性の為に超硬球の取り付けをご希望の場合は、お問い合わせ下さい。
 (過去に測定子J101からJ104にクロムメッキを施しておりましたが、現在はそれは行っておりません)

Q:ミクロン台をきちんと測定できるのか?
A:内径比較測定機の繰り返し精度は1μmです。
 高い精度の測定をされる場合は、ある程度の慣れがどうしても必要になってしまいます。
 次のURLに内径比較測定機の測定要領をまとめましたので、ご参考にしてください。内径比較測定機・測定要領
 その他、注意して頂きたいことは、測定子のタワミです。
 これは測定機の前面が45°傾斜している事、測定圧によって生じます。
 測定圧はもちろん一定で測定していただくとして、基準となる内径リングゲージと測定するワークに大きな重量差がある場合も僅かに誤差になります。
 この件については、次のURLをご参照下さい。measurement error of JAW STAND

Q:取付可能なダイヤルゲージは?
A:内径比較測定機のカタログの裏表紙、及び取扱説明書に、適合するダイヤルゲージの寸法が記してあります。
 標準品ではダイヤルゲージの裏ぶた耳金のM6用穴を利用します(普通にダイヤルゲージを頼むと裏ブタ耳金付の物が来ます)。
 また、大型ダイヤルゲージ(φ90mm等)の取付もオプション品に取り替えて頂く事でご使用が可能です。

Q:ダイヤルゲージの目盛板は左右、どちらの回りの物を使用した方が良いのか?
A:内径比較測定機は機構上、内径が小さくなる程、ダイヤルゲージのスピンドルを押込みます。
 従いまして、ダイヤルゲージの目盛板は左回り(CCW)に数値が増えていく物が理想といえます。

Q:この測定機の校正証明書は発行してくれるのか?
A:日本の計量法では長さの分野で、JCSSのロゴの入った正式な校正証明書の発行は、現在は端度器(ブロックゲージ)、レーザ(波長)、標準尺について行われています。
 従いまして、誠に恐れ入りますが校正証明書は発行する事ができません。
 (ご参考までに右記をご覧ください。 http://www.jcsslabo.or.jp/directory/index.htm)

Q:ISO9000で本測定機のトレーサビリティを満たすには?
A:ISO9000には、”全ての測定機はトレーサビリティをとっている事”、との旨が書かれています。
 しかし、厳密な意味で全てのあらゆる測定機についてトレーサビリティを取る事は無理があり、ISO9000認定官にこの辺を説明すれば、この認定には支障がないようです。
 現状の国内の計量法では、リングゲージはトレーサビリティがとれている基となるJCSSの校正証明書は入手できません。
 これにどうしても近づけたい、という場合の最も良い方法は、リングゲージ及び校正証明書(ドイツの場合はDKDのロゴ入り)により、お客様の測定環境で本測定機を確かめる、という事です。


Q:内径比較測定機と横型内径比較測定機とのそれぞれの長所、短所は?
A:内径比較測定機(ジョースタンドK-100,UK-100,UK-150、以下JSと略)と横型内径比較測定機(HMIシリーズ、以下、横型と略)との件ですが、基準指示器(ダイヤルゲージ等)の視認性はJSの方が測定機の前面が45°傾斜しており良好ですが、一般的な測定精度面に関しては横型比較測定機の方が高いといえます。
 その理由として、横型の場合には研削された平面度の良い加工面に直動転がり案内等の部品を配置していますが、JSの場合は研削まで施していない加工面の配置で、横型の方がより滑らかな直動動作が保証可能なようにしています。
 横型は測定力を抑える事が可能で、前述の滑らかな直動動作と併せて低測定力仕様の物も可能また、JSの前面は45°傾いる事から、零合わせする内径リングゲージの重量と実際の測定対象物の重量差が大きいと、それが固定側の測定子のたわみ量の差となり、測定誤差となってしまう事があります。
 同様に45°傾斜の事から、JSは摺動体(スライダ)の部品重量の数割が測定力に加算されてしまい測定力を少なくするのが困難ですが、横型は測定力を抑える事が可能で、前述の滑らかな直動動作と併せて低測定力仕様の物も可能です(高精度の内歯車BBD測定、変形の恐れがある測定対象物の時に有効)。
 更に現在の処、JSでは押上カムの形状やレバーの重さからレバー軸を通して測定力に加算されてしまう問題があり、乱雑な操作によっては測定誤差となり得る事がありますが、横型ではこれが殆どありません。
 尚、測定対象物や測定箇所、ご使用する測定子等によってもこれらの事項を勘案する必要がありますので、その点お含み置き下さい。



Q:球面外径、球面内径面の心違いを測定できる、とあるが、どの様に測定するのか?
A:測定子として、2つの球を用いた物によります。
 詳しくは、お問合せください。

Q:支点から測定点までの距離と支点からダイヤルゲージまでの距離が違った場合は、誤差が出るのでは?
A:この2つが大幅にずれた場合には誤差はあります。
 しかし、比較測定であるのと、ダイヤルゲージ側は位置合せが可能です。
 これらをスケールなど位置合せすれば、それほどの誤差は出ないと考えています。

Q:NC工作機械で加工するから、溝の位置等の測定機は必要ないのでは?
A:例えば、一本の切削工具を幅の面から溝までをNC旋盤で、”一筆(プログラミングにより切削工具を走らせて)”で加工する場合には、その溝までの寸法は、工作機械の精度で品質保証する事ができる、といえます。
 しかし、加工サイクルタイムの短縮、切削工具寿命の向上等で、どうしても幅と溝で別々の専用の切削工具になる、また、溝が深くて幅を加工する切削工具では溝の加工の際に干渉してしまい使用できない、など、往々にしてどうしても別々の切削工具を用いなくてはならなくなる場合があります。
 この様な場合には、それぞれの切削工具の相対位置が正確に設置できている訳ではありませんので、どうしてもワークを削ったあとに測定し、補正をしなければなりません。
 これらの場合には、NC工作機械を用いても、その補正を行う為に溝の位置の測定はしなければなりません。


Q:回転ふれ精度が高精度(サブミクロン)とあるが、何故これが実現できるのか?
A:基準となるエアー軸の真円度も精度が高く、それと保持される内径面が気体膜で平均化される為、高い回転ふれ精度を得る事ができます。
 これはワークの内径の真円度、円筒度にもよりますが、平均化することにより基準となるデータム(この場合、中心軸や内径面)に近づけて、より理想的な幾何公差の測定ができる、という利点もあります。

Q:実際のワークの穴の内径面はどの位である必要があるか?
A:10mm前後の内径の目安として、寸法公差の範囲は20μm位以内、円筒度は数μm位以内であれば、気体膜で保持する事は可能と考えています。
 尚、内径の大きさや、長さによってもこの値は変わってきます。